須川まきこ 20Dタイツ「深夜の森」
薄く繊細で、まるで皮膚のように肌を包む。 むしろ包むではなく「肌にのる」という表現をする方が明確かもしれない。 この繊細なナイロンという素材、 日本製ならではの繊細さと共に、強さも ヨソサマの国で作るナイロンタイツに比べると 格段上だということで評判ではあるのだが、 tattooタイツと言われるだけあって、まるで足に描かれているのではないかと 感じさせる一品なのである。 今では当たり前、にまでなったtattooタイツだが、 この技術の高さは半端じゃあない。 だって、繊細な線で描かれる 須川まきこさんの作品を、 見事に表現してしまうのだから。 彼女の繊細な線が果たして本当に表現しきれるのだろうか…。 そんな心配をよそに、出来上がってきたタイツの美しさったら! 植物の線が生き生きと足を這い、蝶が、毛虫が、花が、足に咲く。 肌にのった柄達が体に浸透して、正にtatooのようだ。 ファストファッションが主流になりつつある中で、 繊細なものを繊細に、大事に扱うことを忘れがちな今日。 強いから良い。弱いから悪い、なんて只の概念。 特別な日の為に、まるで引き出しの中にそおっとしまった レースのハンカチを取り出して、愛でるような気持ちで 身に付けて頂きたい、須川まきこの「深夜の森」タイツ。 あなたの足に、咲かせたい。