三浦悦子『聖餐』
『フランケンシュタインの花嫁』(2006)刊行後、三浦は最愛の母の死に直面する。父に続き母をも失った三浦は、食卓(聖餐)を題材に亡き家族を追慕し自身を鼓舞する壮大な<家族再生の儀式>に取りかかった。かつて朽ち果て損壊した人形たちは、家族の団欒を回復し、義躰楽器はふたたび愛の旋律を奏で、人造花嫁たちの祝宴が始まった。球体関節人形のあらたな可能性を開示した三浦悦子畢生の人形作品集。 三浦悦子人形作品集『聖餐/EUCHARIST』 B5変形判、上製、80ページ。 図版53点収録ほか、制作ノート、 トレヴァー・ブラウンによるオマージュ絵画1点収録 定価:3,675円(税込)